働く細胞(免疫系)
風邪、インフルエンザ、溶連菌感染、新型コロナウィルス、マイコプラズマ肺炎など、急な発熱、ノドの痛み、長引く咳等の症状を引き起こす感染症は様々有ります。これらの感染があった時、私たちの身体を守り、細菌、ウィルスを駆除してくれるシステムが我々一人ひとりの身体にあります。これが、免疫と呼ばれるシステムです。
もしこの免疫系システムが強力で有れば、風邪はひきにくくなりますし、癌にも罹りにくくなります。逆に低下すれば、風邪から肺炎になり重症化したり、癌になれば全身に転移も起こしやすくなります。
この免疫系システムは、大きく分けて液性免疫と細胞性免疫に分けられます。
ワクチン予防接種は、病原体に対する「抗体」(タンパク質)を身体に作るのを促進させて、ウイルス感染を予防します。この「抗体」が病原体を攻撃して駆除するシステムを液性免疫と呼んでいます。
一方、細胞性免疫とは、白血球(好中球)、単球(マクロファージ、樹状細胞)、NK細胞(ナチュラルキラー)などの細胞が、病原体を飲み込んで(貪食)駆除するものと、キラーT細胞(リンパ球)は病原体を直接攻撃駆除するもので、細胞自体が病原体を攻撃するシステムです。
これら2つの免疫系システムを複合してあらゆる異物、病原体から身を守っているのです。
その他に免疫系システムで働いている細胞には
ヘルパーT細胞の様にリンパ球の司令塔の役割を担っているものがあります。ヘルパーT細胞は、病原体を食べたマクロファージから情報を受け取ると、キラーT細胞とB細胞に攻撃指令を出します。指令を受けたキラーT細胞は、ウイルスが感染した細胞やがん細胞を排除し、B細胞は異物を攻撃するための「抗体」を作ります。
以上が免疫系システムの概略ですが、こうして文章で表しても何のことやらピンとこないと思います。たいそう複雑だけど合理的な人体内システムを、分かりやすくコミカルに描いた映画が12月13日全国公開される映画『働く細胞』です。人気コミック 清水茜 作の「働く細胞」の実写版映画化となります。
37兆個の人体を作る細胞をそれぞれ擬人化したエンターテイメント超大作です。
キャストは
永野芽郁=赤血球、佐藤健=白血球(好中球)のW主演。人間の親子役で芦田愛菜、阿部サダヲ。免疫細胞役に、山本耕史=キラーT細胞、仲里依紗=NK細胞、松本若菜=マクロファージ、染谷将太=ヘルパーT細胞。そして、人の健康を脅かす細菌役に、片岡愛之助=肺炎球菌、新納慎也=化膿レンサ球菌、小沢真珠=黄色ブドウ球菌です。個人的には、ラスボスで登場する我らがFukase(セカオワ)が何役なのかが楽しみです。
家族全員で楽しめる、笑って,泣けて、タメになる映画ですので、是非とも年末年始に劇場へ行って観てください。
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医院長 金子 功
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